種類と主な除去方法

医者

多くは良性腫瘍

一部を除いたほくろは皮膚良性腫瘍です。表皮に存在するメラノサイトが変化して母斑細胞となり、それが増殖することによって発生します。メラノサイトは真皮側にも少しはみ出しており、表皮と真皮の境目に母斑細胞ができていると「境界母斑」と呼ばれます。メラニン色素が盛んに作られているため、表面は平らですが色は黒いです。境界母斑よりも少し真皮寄りに母斑細胞ができているのが、「複合母斑」です。これも活発にメラニン色素が産出されており、色は黒か茶色、形状は少し隆起しています。そして、メラニン色素があまり作られず、薄茶色や肌色の隆起したほくろが「真皮内母斑」です。ほくろ治療を行う皮膚科では、拡大鏡で見て母斑細胞が増殖している場所を判断し、種類分けしています。境界母斑は紫外線の影響を受けやすいので、紫外線対策を怠ると大きくなったり増えたりする可能性がありますし、時間と共に複合母斑や真皮内母斑へと変化していきます。ほくろが盛り上がっていくのは、深いところで細胞が増殖しているということです。ひどいときは1センチ以上のサイズに育つこともあります。審美的に問題を感じたら、治療を視野に入れるといいかもしれません。また、もっとほくろを細かく分けると「Miescher母斑」や「Unna母斑」、「Clark母斑」、そして「Spitz母斑」となります。それぞれ境界母斑か複合母斑か真皮内母斑かは異なります。気になって治療を望む人の多いタイプは、Miescher母斑です。顔や頭、首にできやすく、色は黒褐色でふくらみはやや大きめです。ほくろの治療で保険適用となるのは、皮膚がんの疑いのあるものや、大きく隆起していて度々出血するなど、生活する上で不便を感じる場合などです。診察の際拡大鏡で見ると、悪性腫瘍の疑いがあるかどうかが判断できます。少しでも疑わしければ、皮膚を少し切り取って病理組織検査を行います。良性腫瘍の治療は基本的に保険適用外となるので、皮膚科以外に美容外科等でも処置が可能です。近年のほくろ治療は、炭酸ガスレーザーによる施術が主流となっています。炭酸ガスレーザーを導入している皮膚科もありますが、様々な用途でレーザー機器を使用している美容外科の方が施術料金を抑えられている傾向にあります。また、ほとんどの美容外科はカウンセリングを無料で受けられますし、処置後の保障制度を設けているところもあり安心です。美容外科に高額なイメージを抱く人は少なくないですが、保険適用外の治療費はクリニックごとに設定できるので、皮膚科が安いとは限らないのです。炭酸ガスレーザーは、病変部だけに反応して蒸散させるという方法でほくろを除去します。蒸散された皮膚は穴になりますが、次第に皮膚が盛り上がり、メスで切開する場合よりも傷痕が目立ちません。ただし真皮内母斑など、深くまで母斑細胞があるものは数回に分けて照射しなければいけないことがあります。それから、切除縫合術となることが多い幅の広いほくろは分割して、何回かに施術日を分けて照射していくことも可能です。美容外科であれば、傷痕を残さない方法をチョイスしてくれるでしょう。